episode

2009/07/09

sky

:

212

:

follow me to a land across the shining sea
waiting beyond the world we have known
beyond the world the dream could be
and the joy we have tasted

:

A36

:

follow me along the road that only love can see
rising above the fun years of the night
into the light beyond the tears
and all the years we have wasted

:

A34

:

follow me to a distant land this mountain high
where all the music that we always kept inside will fill the sky
singing in the silent swerve a heart is free
while the world goes on running and turning
turning and falling

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C26

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作詞:Herbert Kretzmer・Hal Shapey
作曲:Joaquin Rodrigo

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2008/01/25

原点

融けはじめた肉と血の滲みが
包帯にこびり付いて薄皮を剥いでしまう.
毎年、小指から薬指にかけて、
姉はひどい凍傷になった.

ぼくはといえば、
白く乾いた皮膚が
赤い溝となって次々と裂けた.

垢切れだと教えてもらったのは
誰からだったろうか.
もう忘れてしまった.

覚えているのは、
保健室で真白な包帯をしてもらった姉が、
何だかとても羨ましかったことか・・・

:

毎日、姉はその包帯を外し、
夕餉の支度をこなす.
ぼくは洗濯を済ませお風呂を沸かした.
それが姉弟の日常だった.


Iei_3


この日を境に別の人生があった筈だと、
そう断言できる節目を誰しも持っている.
何を今更と思うが・・・ ・・・

今日のように凍てつく夜は尚更です.

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2008/01/08

結び目

その糸は今にも手から
すり抜けてしまいそうなんだけど、
ちゃんと絆という結び目があって、
それを頼りに生きている・・・ ・・・

きっと結び目の数だけ、
あなたと繋がっていられる気がします

C262

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或る日、突然、
ぷつんと切れてしまう・・・とか

手繰ってもたぐっても
結び目のない糸を抱え、
途方に暮れる・・・とか
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C268

いろいろ不安はあるのだけど
よく見えないだけなんだと、
教えてくれました

思い出という
微かな結び目の数だけ、
あなたと繋がっていられる気がします

小春日和をありがとう


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2007/12/25

太陽がもう沈んでしまう.
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C242

そこに月があるよと教えてくれた.

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C237


どちらともなく手を握り、
河原の道なき道を急ぎます.

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C241

ぽっかりと月が昇り始め、
みるみる内に辺りは蒼の空気に
包まれてゆきました.

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C243


ちょっと前までの勇気凛々とした姿は
すっかり陰を潜めてしまい・・・ ・・・

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C239

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走り出すわけでもなく、
ぴょんぴょんと跳ねるような足取りで、
ともすると背丈ほどもある枯れ草を
踏み分け、ふみわけ・・・進みます.

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C245_2

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蒼の世界は直ぐ傍にある現実・・・
遠くに見える街の灯りが、
やっぱり温かく思えるのでした.

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2007/12/21

奇跡

安易に使ってしまう言葉だった.
冗談めかして言うこともある.
そして奇跡など起きないと思った.

全てのことを受け入れて生きる.
そして生きつづける事の貴さ.
命の重さを実感する.
自分には伝えることが出来るだろうか.


C26


「カラオケ 歌っちゃったんです」
受話器の向こうで
穏やかに微笑む彼女を想像する.
正直、本当に本人なのかと疑うほどだった.

初めてお会いしたとき、
だれかれ憚ることなく泣き
〝死んでしまいたい〟と何度も訴えた.

彼女はリウマチに苦しみ、
五年の歳月を難病という宣告のもとに
不安と苦痛のなかで過ごしてきた.

病はひたひたと心まで蝕んでゆく.
どん底まで落ちた心の
エネルギーを引き上げるには、
相当の覚悟が必要だと感じた.

四肢の関節が曲がらない.
杖がなければ歩けない.
炎症を起こし腫れ上がってしまった節々は、
僅かに動くだけで悲鳴をあげる.

寝返りさえ打てず、
ことある事に〝もう歩けないの?〟
という不安に襲われた.
唯一の支えは
ご主人の献身的な
看護だったという.


あれから一年.
穏やかに話し始めた彼女がそこに居た.

「自分で髪を洗うことができるんですよ」
あたり前の日常がある.
それが出来る喜びは、
こうした出来事で実感するものだと知らされた.
本当に嬉しそうに話して下さった.

勿論、難病だから完治はしていない.
それでも実に前向きな心持が伝わってきた.
病気と上手く折り合いをつける.
その方法を彼女なりに見つけたのだと思った.
相談し合える仲間の存在も大きいという.

まだまだ闘病生活は続くだろう.
受け皿があるかないか.
その差は大きい.

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2006/12/14

クリスマスのころ

もうすっかり化粧なれした彼女は、
どんどん僕の知らない世界に
行ってしまいそうだった.

だけど本当は、
ほんの少しのお洒落をし始めただけで、
お気に入りのブランド品だって、
誰でも一度は買ってみるという、
極めて普通の女の子に過ぎなかった筈
なんだと思う.

然しながら、
バイトを早目に切り上げた僕はといえば・・・ ・・・
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Z18_1
*istDs FA135mm f2.8
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高校を卒業して別々の道に進んだ僕達にとって、
初めての冬がやって来た頃の事を、
何だか懐かしく思い出してしまいました.

もうすぐクリスマスなんですね.

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2005/08/31

薄情者

「コーヒ、好きなんです」
そのお店を教えて頂いたのは六月頃だった.
そして再び彼女は電話口でそう告げると、
応えを待つかのように押し黙ってしまう.

素直に〝ええ、行きましょう〟と言えばそれでいい筈だった.
そうに決まってるじゃないか.大体、含みのある誘いでもない.
それが全てを台無しにして受け流してしまった.
有体に言えば〝お断り〟に等しい。

何故、こんな他愛もない事にガードを高くしているのか、
未だに上手く説明が付きそうになかった.
そして当たり障りのない返事ほど失礼なこともなかろう.
そんな事など百も承知しているさ・・・ ・・・

「・・・じゃあ、いつか何処かで」
電話の向こうで苦笑している様が伝わると、
益々、遣り切れない思いでいっぱいになる.

「・・・宿題になっちゃたな」
これが精一杯の言葉だった.
彼女への仕打ちは、これで何度目になるのだろう.
こんな事なら、もっと早くに訪れておくべきだった.

まあ今からでも遅くはない.
あのコーヒの美味しいお店へ行こう.
そして、そこからメールを打とう.
運が良ければ貴方にお会いできるかもしれない.
そんな距離感が丁度いい.

お店のオーナは同じ IVORYのバイク乗りだという.
バイク仲間の彼女は、偶然、その事実を知り、伝えてくれた.
嬉しかった、有難かった、逢いたかったさ.

でもなあ・・・
約束することで、先々の不安を抱えるよりも
気楽にバイクを走らせることを優先させてしまう.
例えそれが薄情者と呼ばれる距離感であっても、
今の自分には、どうしようもない現実なんだ.

まったく面倒な奴だと笑ってやって下さい.
そして、もう少しだけお待ち頂けますか.

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2005/08/03

七夕まつり

蝶結びをしたのはいつ頃だったろう.
紐のある運動靴を履き始めた高学年(小学)からだろうか.
片蝶結びは出来ても、そこから先は苦手だった.
正直、今も腰紐を結ぶと輪が縦になってしまう.

未だに靴紐だって同じだ.
運が良ければ綺麗に二つの輪が左右に分かれるが、
大抵は蝶が縦か斜めにとまっている.

いつの日だったろう.
ぼくの靴紐が綺麗に揃ったことがある.
スルスルと伸びたり縮んだりする内に、
ふたつの蝶が並んでとまった.
白くて長い指はマジシャンのようだった.

どうしてそういう経緯になったのか・・・
小さく屈んだ背中とおくれ毛が無性に切なくて、
彼女が顔を上げて少し微笑んだ時は、
心臓が止まるような気分だった.

あれは高校生活、最後の夏祭り、
自転車に二人乗りで夜道を走ったあの時代(とき)だ.
彼女は今頃、どうしているのかなあ.
すぐに解けてしまう靴紐を結び直す.

この週末には、あの夏祭りが始まります.

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