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2009/11/12

はじめに

「ゴミはポケットに入れる!」
金髪パンチパーマ?の丸い頭が
ちょこんと乗っかった太いオバチャマが、
仏様どころか仁王様のような形相で
売り場のバイトを叱り飛ばす.
彼女は販売専門の派遣社員さん.
通称、マネキンと呼び、
下手な百貨店の社員より睨みが利く.
実際のところ、
人生経験豊かな人達が多いのも事実で、
「あんたのコレ、出所(で)てきたの」とか、
休憩室でのヒソヒソ話は
充満した煙草の煙同様、
いつも胡散臭さではち切れそうだった.
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D4

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百貨店が元気だった頃のお歳暮商戦.
あの頃ぼくは、やっと仕事を覚え始めたばかりの新人で
贈答品売り場にメーカから派遣されていた.
時代は昭和から平成へ.
宝石、絵画がべら棒な値段で右から左へ
飛ぶように売れたんだとか.

浮かれてた?
そんな実感はサッパリない.
繁忙期は地元の百貨店のバックヤードで
在庫管理と包装に明け暮れた.
勿論、接客もしたし系列店への出張、営業活動もある.
閑散期は月の半分以上を大阪や東京で過ごした.
いやいや殆どの都市の百貨店に出入りしたなあ.

馬鹿みたいに忙しかったけど、
あれほど楽しかった日々もない.

もう20年も前の出来事.
どこまで覚えているか自信はないけど、
その頃の事を少しずつ綴ろうと思います.

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たまのママさんに触発されて、
当時、ぼくが経験した業界の
あんなこと、こんなことを書きたくなりました.
殆どは不思議人間達との出会いの物語です.
まあ内容はフィクションということにしておきましょう.

不定期ですが、お付き合い下されば幸いです.

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