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2008/01/25

原点

融けはじめた肉と血の滲みが
包帯にこびり付いて薄皮を剥いでしまう.
毎年、小指から薬指にかけて、
姉はひどい凍傷になった.

ぼくはといえば、
白く乾いた皮膚が
赤い溝となって次々と裂けた.

垢切れだと教えてもらったのは
誰からだったろうか.
もう忘れてしまった.

覚えているのは、
保健室で真白な包帯をしてもらった姉が、
何だかとても羨ましかったことか・・・

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毎日、姉はその包帯を外し、
夕餉の支度をこなす.
ぼくは洗濯を済ませお風呂を沸かした.
それが姉弟の日常だった.


Iei_3


この日を境に別の人生があった筈だと、
そう断言できる節目を誰しも持っている.
何を今更と思うが・・・ ・・・

今日のように凍てつく夜は尚更です.

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