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2005/09/06

ごった煮

「いや~ん、いやん」
悩ましい声でペタンと尻餅をついた
社長婦人のマリちゃんと、
ベースを挟んでお見合いとなりました.
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ノーアウト満塁.
一打逆転の場面で気持ちは本塁突入に支配され、
反転しようにも体は鉛のように重い.
切迫した状況に脳の処理が追いつかないと、
全てがスロー再生のようにゆっくりと場面展開する.
それは本当だった.

組長のカボチャ農夫、三塁コーチは〝バック、バック!〟と絶叫し、
左目の端では猛然と突っ込んできた銀行員、遊撃手のおっさんが
捕球したことを認める.

アパレル販売員のお姐さんが打ち上げた打球は、
鉄工所社員である投手の頭を越えて落ちる筈だった.
慌てて三塁ベースへと頭から突っ込むが、
実際は前のめりになってドタバタ手足を無駄に動かしていたに過ぎない.
ベンチ応援団の歓声は悲鳴となって噴きあがり
鋭利な刃物となって突き刺ささる・・・ ・・・

マリちゃんの〝わかんなーい〟って顔が目の前になかったら、
本当に憤死してしまったかもしれないなあ.
世にも珍しいトリプルプレーの成立だもんねえ.
その瞬間は敵味方なく大笑いだった.
キュウリ農家の主審が一番、嬉しそうだったなあ.

たかが町内ソフトボール大会なんだけど、爺さん婆さんも元気げんき.
大学生から中、高校生まで参加する町内行事なんか、今時、珍しいと思う.
そして世代交代も身に沁みる大会でした.

「なにやってんの.駄目じゃんかあ」
ちょっと呆れ気味のお兄ちゃん.そりゃそうだ.
打ったのは母ちゃんで、刺されたのが父ちゃん.
マリちゃんは仲良しのお隣さんだ.
来年は彼も参加させてやろう.
何より、只今、筋肉痛にて手足が他人状態です.

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