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2005年8月

2005/08/31

薄情者

「コーヒ、好きなんです」
そのお店を教えて頂いたのは六月頃だった.
そして再び彼女は電話口でそう告げると、
応えを待つかのように押し黙ってしまう.

素直に〝ええ、行きましょう〟と言えばそれでいい筈だった.
そうに決まってるじゃないか.大体、含みのある誘いでもない.
それが全てを台無しにして受け流してしまった.
有体に言えば〝お断り〟に等しい。

何故、こんな他愛もない事にガードを高くしているのか、
未だに上手く説明が付きそうになかった.
そして当たり障りのない返事ほど失礼なこともなかろう.
そんな事など百も承知しているさ・・・ ・・・

「・・・じゃあ、いつか何処かで」
電話の向こうで苦笑している様が伝わると、
益々、遣り切れない思いでいっぱいになる.

「・・・宿題になっちゃたな」
これが精一杯の言葉だった.
彼女への仕打ちは、これで何度目になるのだろう.
こんな事なら、もっと早くに訪れておくべきだった.

まあ今からでも遅くはない.
あのコーヒの美味しいお店へ行こう.
そして、そこからメールを打とう.
運が良ければ貴方にお会いできるかもしれない.
そんな距離感が丁度いい.

お店のオーナは同じ IVORYのバイク乗りだという.
バイク仲間の彼女は、偶然、その事実を知り、伝えてくれた.
嬉しかった、有難かった、逢いたかったさ.

でもなあ・・・
約束することで、先々の不安を抱えるよりも
気楽にバイクを走らせることを優先させてしまう.
例えそれが薄情者と呼ばれる距離感であっても、
今の自分には、どうしようもない現実なんだ.

まったく面倒な奴だと笑ってやって下さい.
そして、もう少しだけお待ち頂けますか.

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2005/08/11

少年の夏

*塩鹿浜、浜島、御座白浜*
彼らと初めて海にゆく
どうせなら力尽きるまで楽しもう
そう、一泊二日で三ヶ所の浜を泳ぐ
これで何とか間に合ったかな
お兄ちゃん、夏をありがとう.

natu2

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君たちの思い出は、
ぼく達への最高のプレゼントだった
やっぱり夏は暑くなくてはいけません
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natu3

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2005/08/03

七夕まつり

蝶結びをしたのはいつ頃だったろう.
紐のある運動靴を履き始めた高学年(小学)からだろうか.
片蝶結びは出来ても、そこから先は苦手だった.
正直、今も腰紐を結ぶと輪が縦になってしまう.

未だに靴紐だって同じだ.
運が良ければ綺麗に二つの輪が左右に分かれるが、
大抵は蝶が縦か斜めにとまっている.

いつの日だったろう.
ぼくの靴紐が綺麗に揃ったことがある.
スルスルと伸びたり縮んだりする内に、
ふたつの蝶が並んでとまった.
白くて長い指はマジシャンのようだった.

どうしてそういう経緯になったのか・・・
小さく屈んだ背中とおくれ毛が無性に切なくて、
彼女が顔を上げて少し微笑んだ時は、
心臓が止まるような気分だった.

あれは高校生活、最後の夏祭り、
自転車に二人乗りで夜道を走ったあの時代(とき)だ.
彼女は今頃、どうしているのかなあ.
すぐに解けてしまう靴紐を結び直す.

この週末には、あの夏祭りが始まります.

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